日々の仕事や生活の中で、多くの方が人間関係の構築は重要な位置付けとされています。
人間関係を構築するために、人に気を遣う事は大事だと言われますね。
確かに人に気を遣う事で、周りの人が救われますし、周りの人から感謝される事が多いので、人に気を遣う事は、周りにとっても自分にとっても良い事ですよね。
しかし、人に気を遣う事を継続していたら、いつの間にか疲れ果ててしまった事はありませんか?
「人に気を遣い過ぎて、休日は誰にも会いたくない」
「なんで、自分は人に気を遣ってばかりいるのだろう?」
このように、人に気を遣い過ぎて疲れ果ててしまう事も経験された方がいらっしゃると思います。
今日は人に気を遣い過ぎて、人間関係に疲れを感じてしまう方に向けに、疲労感が蓄積されていく原因について解説していきます。
2種類の気遣い(余力の有無)
基本的に気遣いが出来ることは素晴らしい
まず最初に前提として、気遣いが出来る事は素晴らしい事です。
気遣いが上手な人は、日頃の生活の中で、
「この人のために、私は何が出来るか?」
「人に好かれるために、尽力しよう」
「この人が困っているみたいだ。助けになろう。」
このような事を常に考えています。そして本当に細かい事に気づいて、人のために行動出来ます。
〇周りの仕事を手伝ったり、家事を率先して実施する。
〇会話を盛り上げるために、話題を提供する。
〇いつも笑顔でいて、話しやすい雰囲気を作っている。
日々の気遣いで周りの方を沢山救われていて、素晴らしいですね。
自分に余力が無い状況での気遣いは、疲労が蓄積されていく。
人への気遣いは、自分にも相手のためにも素晴らしいとお話しました。
それでは先程とは、少し状況を変えて見てみましょう。
気遣いが上手な人は、日頃の生活の中で、
「この人は今日機嫌が悪いな。ご機嫌を取らないと」
「人に嫌われたくないから、良い事をしよう。」
「この人が困っているみたいだ。自分の事は後回しにして、助けになろう。」
という事を考えて、結果として
〇疲れていても、周りの仕事を手伝ったり、家事を率先して実施する。
〇会話を盛り上げるために、必死に考えて話題を提供する。
〇落ち込んでいる時でも、弱みを見せないように、いつも笑顔でいて、話しやすい雰囲気を作っている。
行動自体は先ほどと同じような内容ですけど、少し違いが分かりましたでしょうか?
周りに気を遣っている本人が辛そうな想いが伝わってくると思います。
この辛さが蓄積されて、やがては気遣いが疲労感に変貌していくのです。
ここまで話してきた2つの気遣いについて、それぞれ一言で表現すると次のようになります。
〇余力が残っている状態での、人への気遣い。
〇自己犠牲を伴う人への気遣い。
※「自己犠牲」というのは、少し強めな表現になっていますが、意味として人への気遣いによって本人が苦痛を伴ってしまうパターンや、余力が無い状態で人に尽力する事を指しています。
気遣い上手な人は、最初は余力が残っている状態ではありますが、本人が気づかずにいつの間にか自己犠牲を伴う人への気遣いに変わっていて、疲労感を蓄積されてしまいます。
まとめ
今回は気遣いによって疲労感が蓄積されてしまう原因について解説しました。
キーワードは「余力」です。
つまり、「余力」が残っていれば、積極的に気を遣って、ぜひ周りの方への助けとなってください。
しかし、「余力」が残っていない時は、他の方への気遣いは消極的に切り替えて、少し自分を優先にする事を意識してみて良いと思います。そして「余力」が出来るまで、じっくり休みましょう。
ここまでの話を通してみて、
「余力が無い状態でも気遣いが必要な場面が生じてしまう」
と感じている方はいらっしゃるでしょうか?
特に仕事をしていると、辛くても気を遣わないといけない場面が多くなってくると思われますよね。
この解決策として、「余力が出来るように、素早く回復する」必要があります。次回の記事では、どうすれば余力が生まれやすいかについて解説していきますので、よろしければお読みください。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました!