HSPとは|HSPの特徴とチェック診断、克服法

悩みごとブログ

あなたは日々の中で、「生きづらい」と感じていることはありませんか?

もし、”生きづらい”と感じることがあるようならば、もしかしてそれは「HSP」という特性を持っているからかもしれません。

HSPは、別の呼び方で「繊細さん」とも言われていて、関連した様々な本なども出版されています。

そして、筆者である私も、このHSPを持った一人です。

このHSPという名前が、徐々に知れ渡ってきた数年前に、HSPであることを自覚しました。

ですが、私はそれを自覚して落ち込むどころか、「”生きづらい” と感じていた理由はここにあったのか。」

と納得することができ、どこか気持ちが楽になった記憶があります。

そして、同じように”生きづらさ”を感じていた人は、他にもたくさんいたことを知り「自分だけじゃないんだ。」という思いが芽生え、安心感に包まれました。

もし私のように、その生きづらさがHSPによるものであると分かれば、自分に対する見方や、これからの行動もきっと変わってくるでしょう。

今回、HSPとはどういったものなのか。

そして、なぜHSPだと生きづらくなってしまうのか。

さらに、HSPの人はどのように生きていけばいいのか。

これらをお伝えしていきます。

【目次】

1.まずは、HSPの自己診断してみましょう
2.HSPとは
3.HSPは病気?なぜ生きづらさを感じてしまう?
4.HSPの人が抱えやすい問題
5.HSPの人はどのように生きていけばいい?
6.日頃からHSPとうまく付き合っていく方法
7.HSPな人ほど、カウンセリングがおすすめ
8.カウンセリングのご案内

HSPチェック診断

《以下のチェック項目で、当てはまるものを数えてください》

✔️. 人ごみが疲れる。ずっと人と居ると疲れることがある。
✔️. 他人の雑さが気になる。「なんであの人そんな言い方するんだろう」「もっと気遣えないのかな?」など。
✔️. 機嫌が悪い人が近くにいると居心地悪い。
✔️. いろんな細かいことに気がついてしまい、仕事など作業に時間がかかる。
✔️. 良く眠る。
✔️. 明るい光や強い匂い、騒音や、触り心地などの感触などに敏感。
✔️. 感受性が豊かであり、映画や音楽、美術や芸術などで、感情移入しやすかったり、深く感動する。
✔️. 一度にたくさんのことを頼まれるのはイヤだ。
✔️. 何かをする時、競争させられたり、観察されていたりすると、緊張して実力を発揮出来なくなってしまう。

6個以上当てはまった方は、HSPの傾向が高いと言えるでしょう。

HSPとは

HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」

Hハイリー 高度に
Sセンシティブ 敏感な
Pパーソン 人々

=『とても敏感な人』

のことを言います。

この名称は、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士によって提唱されたものです。

HSPを持ち合わせた人は、生活していく中で、あらゆることに対してとても敏感に反応する傾向があります。

それは、音、匂い、食べ物、だけでなく、他人の気持ちや環境などの、周りを察する能力にも長けていて、それによって良くも悪くも影響を受けてしまうのです。

また現在では、5人に1人がHSPの傾向があると研究でも分かっており、近年私たちの身近な言葉として受け入れられるようになってきています。

HSPは病気?なぜ生きづらさを感じてしまう?

そもそもHSPとは、脳の仕組みの一種で、HSPである人は、生まれつきだと言われています。

あまりにも敏感なうえ、一見病気と間違われることもありますが、これは病気ではなく、気質であり特性なのです。
そして生まれ持った能力でもあると筆者は考えています。

ですが、HSPを持った人たちは、常にアンテナを張っていて、いろんなことを受信するゆえに、受けたくないものまで受けてしまいがちです。
それがストレスとなってしまい、生きづらさを生んでしまうのです。

そして、そんな生きづらさとは、「疲れやすい」「落ち込みやすい」「気分の波がある」といった状態でもあることから、うつ病の状態に間違われやすかったりするようです。

ですが、うつ病は環境や人間関係のストレスなどが原因で現れる病気であり、後天性なもの。
それに対し、HSPとは生まれ持った特性であり、先天性なものですので、これは別物と考えてよいでしょう。

HSPの人が抱えやすい問題

①ダメージを受けやすい
自分のテリトリー、もしくは自分が自分であるためのバリアのような心の境界線というのがHSPの人は、薄くてもろいため、ダメージを受けやすいといった傾向があります。

その為、他人からのちょっとした指摘でも大きくダメージを受けてしまい、落ち込んだり、気持ちを塞ぎ込んでしまいがちです。

例えば、上司に怒られたりミスを指摘されると、なぜだかすぐ泣いてしまったり、一気に気分が沈み、やる気がなくなってしまう。

こういった反応は、心の境界線が影響を受けているからです。

でもそれは、同時にあなたがあなた自身を守るために反射して出てくるものであり、人間の本能ですので、当たり前のことだと思いましょう。

②自分否定が強い
HSPの人は、その繊細さから、対人関係において相手を責めるようなことはあまりしません。
良心的で優しく、相手のことを優先する傾向があります。

なので、相手に共感しやすいあまりに、自分の本音を隠してしまうことから、人と関わると疲れてしまい、人付き合いが苦手になりやすい傾向があります。

また周りの空気を察する能力が長けているので、近くに機嫌の悪い人がいるとすぐに気づきます。
そして、同時にその機嫌の悪さは、自分のせいではないか・・?と思ってしまいがちな部分もあるようです。

どちらも良心的な優しい面を持っているだけに、自己否定が強く、全て自分のせいにしてしまうといった面があります。

③胃炎やうつ病などの病気にも繋がりやすい
HSPは、うつ病とは違うものだと先にお伝えしましたが、あまりにも心に負担をかけすぎると、うつ病になりやすかったり、胃炎などの身体にも悪影響を及ぼしてしまう傾向があります。

特に仕事上において、様々な人たちと関わるような機会が多くあると、HSPの人は人一倍気を遣ったりしてストレスを抱え込みやすく、自己肯定感も低くなりがちです。

HSPの人は、自己肯定感の低さが加わることで、更にうつ病にも繋がりやすかったりしますので
日頃のケアがとても大事になります。

※自己肯定感についてもっと知りたい方は、以前掲載されている『自己肯定感の高め方』のコラムを
ぜひ読んでみてください。

HSPの人はどのように生きていけばいい?

先ほど、HSPの人が心の負担をかけすぎると、うつ病にも繋がるとお伝えしました。

うつ病は、早期発見だと回復も早いと言われていますが、深刻化すると、元の状態に戻るまでに時間がかかるとも言われています。

HSPの人は、そういった可能性も少なからずあると認識し、そうなる前に、日頃から自分のケアをしっかりしてあげることが大事になります。

そして、何度も言うようですがHSPは病気ではありません。
「治す」という考えではなく、「HSPと共にうまく付き合っていく」という考えを持ちましょう。

次に紹介するのは、HSPとうまく付き合っていくために、日頃からできる方法です。
これらを意識して生活してみることで、自分へのケアに繋がっていきます。

日頃からHSPとうまく付き合っていく方法

①すべて受け入れない

優しい面を持つばかりに、周りから相談を受けやすかったり、愚痴や不満を聞くことが多いなんていうことも多いはず。

でもいつも相手に合わせてばかりいると、あなたのその優しさを利用してくる人もいます。
それではあなたの心は廃れてしまいますよね。

そこで、ぜひマイルールを作ることをおすすめします。

例えば、愚痴や不満を聞くことになった場合は、「〇時までだったら大丈夫です」と伝えあらかじめ時間を区切っておくこと。

また、メールもこれまですぐに返信していたなら、「2日に1回のペースで一斉に返信する」などと自分の中でルールを決めておきましょう。

HSPの人は、周りを気にしてしまうので、初めはこれらも勇気がいることかもしれませんが、ルールを作ってしまったほうが、周りからも「そういう人なんだなぁ」と勝手に理解してくれて、周りに振り回されるような感覚も少なくなってくるでしょう。

そして、これらを少しずつでも実践していくことで、優先順位が徐々に他人から自分へと変わってきます。

そして、ゆくゆくは、嫌だと感じる周りからの頼み事だったりお誘いを「断る」という勇気も出てくるはずです。

自分の気持ちに常に正直でいる練習を日頃からすることで、あなたは”ありのままの自分でいること”に許可を出せるようになってきます。

そして、”ありのままのあなたが好き”という人だけが、周りに残るので、疲れることがない、良好な人間関係が生まれていくことでしょう。

ちょっとしたことでも、周りに頼ってみよう

他人に頼ることは、アクティブな行動であり、HSPの人は苦手な人も多いのではないかと思います。

また、優しい人ほど頼ることは難しいはず。

でも、この世の中には、全てのことを完璧に出来る人間なんて誰一人いないのです。
だから「頼ってもいい」という、意識を常に持っておきましょう。

例えば、友人と旅行に行くことになりました。

そんな時、宿泊する旅館や、交通便などの手配を、全てやっちゃっていませんか?

好きでやっているなら良いのですが、途中から「なんで私ばっかりやってるんだろう」とイライラしてきたり、悲しくなってくるなら、それはやりすぎのサインだと思いましょう。

なので、日頃の生活のシーンで、周りに頼ってお願いをする練習を意識してやってみましょう。

例えば、家族と外食に行ったとします。
その時に、ドリンクバーを頼みました。

これまでは、家族の要望も聞いて自ら進んでドリンクを持ってきていたあなた。
ですがここで、家族に「お茶が飲みたいから持ってきてほしい」と頼んでみましょう。

家族でも少し勇気がいる人もいるかもしれませんが、家族なら始めの段階ではお願いしやすいでしょう。

もちろん親しい友人でも構いません。

お願いしやすい人から始めていき、徐々に他の人にも頼ってお願いしてみる勇気を少しずつ付けていってみましょう。

HSPの人の場合、「周りにお願いしすぎかもしれない」と思うくらいが、他人にお願いする一般的な普通レベルだったりしますので、ここは躊躇することなく、やってみましょう。

③弱みを見せよう

HSPの人は、相手優先であるばかりに、自分のことは後回しにしてしまいがちであることから、自分を見せること、そして自分の弱さを周りに見せることは、とても勇気のいることでしょう。

でも、どこかで自分の弱音を吐き出すところがないと人間はいつか崩壊していきます。
そして仕事やプライベートにおいて悪影響を及ぼしてしまうこともあるでしょう。

特にデリケートな特性を持っているHSPの人なら尚更です。

ですから、HSPの人ほど、弱音を吐ける人や場所を持つことは大切です。

そして、自分の特性や気質の理解を深めていき、「生きづらさ」に対する対処法を知ることも大切になります。

「でも、弱音吐けるような人は周りにいない」「対処法なんて自分で見つけるには限界がある・・」

という方もいらっしゃるのでは・・。

そこで私がおすすめしたいのは、カウンセリングを受けることです。

HSPの人ほど、カウンセリングがおすすめ

HSPの特性を理解してくれているカウンセラーだからこそ、優しくあなたの気持ちに寄り添いながらも

生きづらさに対する対処法を一緒に考えていってくれるので、HSPで悩む人ほど受けてほしいと思います。

カウンセリングとなると堅苦しいイメージがありますが、実際は、自分を解放していく場です。

思ってもなかった自分の気持ちを、カウンセラーと話していくうちに見つけることができ、自身がびっくりするようなこともあるかもしれません。

そして、同時に「もっと自分のために」「自分を優先して生きていいんだ」という気持ちが徐々に芽生えてくるはずです。

またカウンセラーの客観的な視点によって、そのHSPに対する捉え方もあなたの中で変わってくることでしょう。

物事は一面性だけではありません。どんな事にも多面性を備えていて、どの面を見て捉えるかで、私たちは自分の人生を良くも悪くも変えることができるのです。

HSPの人ほど、その捉え方を変えることによって”自分は、どんな小さなことでも深く幸せを味わうことができる才能を持っている”という意識に変わり、ずっと今より生きやすくなるはずです。

カウンセリングの案内

カウンセリングを受けるのが初めて・・という方でも安心して受けられるのが「悩みごとカフェ」。

カフェにふらっと行くような気軽な感覚で相談することができます。

また「対面はちょっと・・」という方でも、電話やチャットという選択もあり、直接会ったり、顔を出すことなくカウンセリングを受けることができます。

「それでもやっぱりカウンセリングを受けるのが、少し怖い・・」という方でも、10分間無料で受けられるサービスもあり、まずはどういったものなのか体験することができるので、カウンセリングがより身近に感じられ、安心して受けることができるでしょう。

そんな特徴をもった「悩みごとカフェ」。

『気軽に相談できる。』そんな身近なコンセプトだからこそ、現在、幅広い世代の方達から利用していただけるようになってきました。

HSPの人だからこそ、自分を見せる場、本音を吐ける場を持つこと。

そして、自分を理解してくれる人がいるということは、あなたにとって、とても大きな心の支えになることでしょう。

また、HSPで悩む人生ではなく、むしろそれを人生の自信に変換して、生き生きとした日々を送れるように、ぜひこの「悩みごとカフェ」でそのきっかけを掴むことから始めてみませんか。

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