あなたは、これまで
・親の言う通りに生きてきた
・親から日常的に暴言を受けてきた
・親に愛情を持って育ててもらった記憶がない
といったことはありませんでしたか?
そして、大人になった今でも、親から監視されていたり、命令されることが多かったり、親の影響で、やりたいことを我慢していたり、諦めたことなど。
”自分の考えや気持ちよりも、親の言う事を一番に優先していたりしないでしょうか?”
このように、自分の人生の中で、何においても親が基準になってしまっていたり、親の存在がいつまでも付き纏っていて不自由さを感じたり、縛り付けられているような気が少しでもあるならば、もしかしてそれは「毒親」と言うものかもしれません。
「毒親」は、場合によっては、あなたの人生を望まない方向へと進ませてしまうものでもあります。
今回は、そんな「毒親」についてお伝えしていきます。
【目次】
1.毒親とは
2.毒親の可能性をチェック
3.毒親の影響によって起こる問題
4.そもそも毒親になってしまう原因
5.毒親からの克服法
6.カウンセリングで出来ることとは
7.カウンセリングのご案内
「毒親」とは
「毒親」というものに明確な定義はないのですが、
『子供の人生を支配し、子どもにとって「毒」になる親のこと』
を言います。
子どもを支配する行動とは、”過干渉”であったり、”暴言”を浴びせたり、また”無関心”であったり、さまざまな行動が挙げられます。
子どもは育った家庭環境にとても影響を受けるため、「毒親」の元で育つと、人間関係がうまくいかなかったり、生きづらいと感じることが多く、悩みが絶えないなど、将来に様々な悪影響を及ぼす可能性があるとされています。
また、中には子ども自身が毒親の特質を受け継ぎ、同じことを我が子にも繰り返してしまうといったケースもあり、毒親の悪影響は、連鎖していってしまうともされています。
もし「毒親」に育てられていた人は、どこかでこのことを理解していれば、自分も同じように「毒親」にならずに、「毒親」という影響を、ここで止められるかもしれません。
それだけ「毒親」とは、後の世代にも影響を与えてしまうほどの問題点が多くあります。
「この生きづらさは、もしかして毒親の影響かもしれない」
「大人になった今でも、毒親の影響を受けているのかもしれない・・」
少しでも、心当たりがあるならば、ここから先を読み進めてください。
毒親チェック
「毒親」の可能性があるかどうかをチェックしてみましょう。
《以下のチェック項目で、当てはまるものを数えてください》
✔️. 親から暴言や暴力を振るわれていたり、性的なイタズラや虐待などされていたことがある。また、心当たりがないイライラを親から八つ当たりされたことがある。
✔️. 自分は親に憎まれている。自分は親に意地悪をされている。と感じたことがある。
✔️. 親の言うことを少し聞かなかっただけで、親に「ダメな子だ…」と言われたことがある。
✔️. 「あなたを生まなければよかった…」と親に言われたことがある。
✔️. スポーツ、趣味、勉強など、新しいことに挑戦しようとしたとき、「世間はそんなに甘くない…」「どうせうまくいかない…」「やめろ!」と
親に否定されたことがある。
✔️. 「バカ!」「グズ、のろま!」「可愛くない!」「太り過ぎ!」「みっともない!」など、自分の言動や容姿を親にけなされたりバカされたことがある。
✔️. 親に会いたくない。実家に帰りたくない。
✔️. 親のことを嫌っちゃいけないと思っている。
✔️. 無性に泣きたくなることがある。
✔️. 思ったことが他人に言えない。
✔️. 生きていて楽しくない。自分など、いてもいなくてもいいと思う。
8個以上当てはまった方は、「毒親」の元で育った可能性と、その影響を受けていると言えるでしょう。
毒親の影響によって起こる問題
①自己肯定感や自尊心が低い
毒親は自分の価値観を子供に押し付けるために、子供の人格を否定してきます。
子供は、自分の言動を全て否定され続けると、自発的に行動ができなくなっていき、失敗を過剰に恐れるようになったり、感情を表に出すことが苦手になっていきます。
結果、自己否定が強くなり、自分に自信が持てない、いわゆる自己肯定感や自尊心が低い状態になってしまうのです。
また自己肯定感や自尊心が低い人ほど、完璧主義な面があるため、少しでもできないことがあると強いストレスを感じてしまうこともあります。
②依存しやすい
毒親の特徴の一つとして、”過干渉”であることから、子供の考えや行動を尊重せずに、行動を制限したり、やることすべてに口出ししたりします。
そうして子供は、親の言う通りにしているうちにそれが当たり前になってきてしまい、ここで親が子供を支配すると言う関係性が成立してしまうのです。
親が子供を支配するということは、親が子供に依存しているという表れでもあります。
そして依存されている環境にいた子供というのは、無意識に大人になってから親の代わりとなる依存相手を求めてしまう傾向があるのです。
それは、友人や恋人など少しでも信頼感を持った人に対してだったり、人だけではなく、買い物など少しでも心が満たせたりするものでも依存しやすく、結果として、「買い物依存症」に陥ったり、「アルコール依存症」や「ギャンブル依存症」などにも陥りやすくなることがあります。
③人間関係で悩みやすい
本来であれば一番近い存在であるはずの親。
そんな親に振り回されてきたため、毒親育ちの人は他人を心の底から信用できません。
例えば、恋人や好きな人から優しくされたとしても
「裏があって、自分に何かさせたいんだ・・」
「そのうち親と同じように、自分を支配下に置きたいんだ」
と勘繰ってしまいます。
たとえ好きな人であっても心を許せず、信頼できないのです。
恋人に対して「気に障ることをしたら嫌われてしまう」「いつか捨てられてしまうのではないか」「なぜこんな自分を愛してくれるのだろう」と、相手を心から信頼できない傾向もあります。そのため、恋愛や人間関係が上手くいかない人も多いようです。
また、相手の顔色をうかがいすぎたり、多数と同時にコミュニケーションをとるのが苦手で、複数の人と話すのに抵抗があったり、グループ行動ができない
といった傾向もあり、周りから浮いてしまうことに悩むこともあります。
④アダルトチルドレンになりやすい
アダルトチルドレンとは、「子供時代の家庭環境で問題があり、大人になって生きづらさを抱えている人たち」のことです。
子供時代の家庭環境に問題があると、大人になってから”職場や、友人、恋人との対人関係で悩むことが多い” ”日頃から生きづらいと多々感じる”
”自分はダメだと責めてしまう” といった悩みを抱え込みやすくなると言われています。
アダルトチルドレンの原因は、子供時代の家庭環境が一番の問題と言われていることから
毒親がいる家庭で育った子供は、アダルトチルドレンに繋がりやすいとされているようです。
※アダルトチルドレンについては、前記事に詳しくお伝えしていますので、こちらも合わせて読んでみてください。
⑤自分の子供にも同じことをしてしまう
毒親育ちにとって、普通の親というのは毒親だと思っています。
つまり、普通の親という基準が分からないのです。
過干渉されることも、暴言を浴びせられることも、愛情を注いでもらえないことも、それが親なんだと思ってしまっているのです。
そのため、自分が親という立場になったときに、同じようなことをしてしまうケースが多いです。
また、毒親の特徴の一つである、”無関心”な親の元で育っていたり、さらに夫婦仲も悪かったりする家庭環境だと
結婚に対して良くないイメージを持っていたりして、結婚願望が薄い傾向もあるとされています。
毒親になってしまう原因
何度も挙げてきましたが、やはり「毒親」の元で育った人は、自分の子供にも同じことをしてしまうといったケースが大きな要因と考えられているようです。
同じことをしてしまうのは、意図的ではなく無意識のうちでしてしまうということ。
それだけ育った環境は、自身の人生に大きな影響を受けているということが分かります。
それ以外で原因とされているのは、“親が強いコンプレックスを抱えている”可能性があるということです。
親が自らの不幸の原因をコンプレックスによるものだと思い込んでいると、子供にその不満を投影して解消しようと、価値観を押し付けたり、本人の意思と関係なく強制したりしてしまいます。
例えば、高学歴、高収入のステータスではなかったせいで不幸だと思い込んでいる毒親は、自分の子供には高いステータスを強要したり、過剰な期待をかけてしまったりします。
これもまた、価値観の押し付けであり、無意識のうちに子供に負担をかけているのです。
どの原因を取っても、毒親で育ったということを認知していないと、毒親の影響で悪影響を受けていたことに気づかず、強いコンプレックスを抱えてしまったりして、その反動で自分の子供に負担をかけたり、親からされたことと同じようなことをしてしまったりと負の連鎖が続いていってしまうのです。
毒親からの克服法①
毒親との関係に悩んでいるならば、まず毒親と物理的に離れることです。
もし自立が難しい場合は、毒親からの支配を拒絶し、精神的に離れましょう。
例えば「嫌なことは嫌だ。」「私はこうしたい。」と正直に気持ちや意見を親に伝えることで
自分の意思表示をするのです。
意思表示もなく、いつも受け身だからこそ、毒親はあなたに過干渉だったり、無関心だったりするのです。
ただ、自分の気持ちや意見を伝えることは、とても勇気がいることですよね。
伝えたことによって
「更に毒親からの行為がエスカレートしたらどうしよう・・」「嫌われて、見捨てられてしまったらどうしよう・・」
「親だから歯向かってはいけないよね・・」「自分なんかが親に向かって意思表示しちゃダメなんじゃないか・・」
といろんな不安がよぎってくるかもしれません。
ですが、覚えておいてほしいのが
”あなたは一人の人間として、尊重されるべき人なのです”
”尊重される”とは、あなたの意思や、考え、そして生き方に対し、周りは、重んじ、大切にしてあげるということ。
周りとは、もちろん親も含まれるのです。
たしかに、毒親であったとしても、産んでくれた親であり、育ててくれた親であり、また家族という存在です。
ただ、そういった事実があっただけで、「親にはこうしてはいけない」とか「親だから・・」という、あなたを苦しめるような呪縛的な考えは手放しましょう。
あなたの意思表示によって、更にあなたを傷つけたり、苦しめる親ならば、あなたを尊重していない証。
尊重してくれない人とは、一緒にいても幸せにはなれません。
そして、親も含めた他人に、あなたの人生を決めさせては、あなたは一生幸せになれないということを理解してください。
毒親からの克服法②
毒親への自分の本当の気持ち、抱え込んでいる誰にも言えなかった不安や恐れ、悲しみ、苦しみ。
それを背負ってしまった子供時代に戻ることはできないですが、子供時代に負ったそれらの感情を癒すことはできます。
よくそれを”インナーチャイルドを癒す”という呼び方をするのですが、インナーチャイルドとは、子供時代の家庭環境にてトラウマとなった負の感情のことです。
このインナーチャイルドは、自分の本当の気持ちを認め、抱えている負の感情を解放することで、癒すことができます。
このインナーチャイルドが癒やされることによって、悩みは大半が解消していくとも言われていて、子供時代に毒親の家庭で育った人は、このインナーチャイルドの癒しは特に必要なものになってくるでしょう。
ただ、自身一人で”インナーチャイルド”を癒すことは、とても難しく、かなり時間もかかります。
そこで、私がオススメしたいのが、カウンセリングです。
カウンセリングで出来ることとは
「親に意思表示できる勇気がほしい」「毒親から離れて自立したいけど、どうしたらいいのか分からない」「毒親が怖くて、離れることなんてできない・・」
「そもそも自分の親は毒親なのだろうか?」「自分も毒親と同じようなことを子供にさせないために、どうしたらいいのだろう・・」
こういった毒親に対する悩み全般を、カウンセラーは丁寧にあなたに寄り添い、サポートしてくれます。
そして、カウンセリングしていく中で、子供時代に抑え込んできた負の感情を解放させてくれて、より確実に、より早くインナーチャイルドの癒しを手助けしてくれます。
家庭問題というセンシティブなことは、中々周りに相談しにくいことです。
だからこそ、カウンセラーという、親しい存在でも身近な存在でもない人に話すことで、こちら側の先入観なく、自分の気持ちを話しやすいといったメリットもあります。
カウンセリングの案内
カウンセリングと聞くと、特定の人だけが受けられるもので、仕切が高いというイメージがあったりしませんか?
ですが、そのイメージは徐々に変わってきています。
それは、様々な問題で悩む人が増加傾向にあり、それに比例して、カウンセリング自体も需要が広がってきていて、今は誰でも気軽に話せる場として多く活用されるようになってきたからです。
今はもう誰でも、カウンセリングを身近に受けられる。そんな時代に突入してきています。
「カウンセリングを受けるのが初めて・・」
という方でも安心して受けられるのが「悩みごとカフェ」。
ここでは、カフェにふらっと行くような気軽な感覚で相談することができます。
また「対面はちょっと・・」という方でも、電話やチャットという選択もあり
直接会ったり、顔を出すことなくカウンセリングを受けることができます。
「それでもやっぱりカウンセリングを受けるのが、少し怖い・・」
という方でも、10分間無料で受けられるサービスもあります。
まずはどういったものなのか体験することもできるので、カウンセリングがより身近に感じられ
安心して受けることができるでしょう。
私たちは、過去に戻ることも変えることもできません。ただ未来に歩むことしかできません。
だからこそ、どう自分の過去と向き合い、どうこれから生きていくかによって、むしろ過去はあなたにとって大きな成長を促してくれる財産になります。
親や過去に縛られ、苦しみをずっと抱えて生きていくよりも、カウンセリングでその苦しみを解放してみましょう。
解放された時に、あなたの過去も、今も、未来も、見方がきっと変わるはずです。